
英語の音を正確に聞き取ることができなくて悩んでいる。
リスニングは、ほぼ勘で回答してしまっている。
本記事では、上記のようにリスニングができなくて悩んでいる方に向けて、英語を聞き取れない理由と、その克服方法を紹介していきます。
実際、僕自身も昔までTOEICのリスニングパートはほぼ勘で回答していました。(笑)
しかし、ちゃんとできない理由を理解して、克服するように勉強したら、リスニングのスコアが大幅に伸びました。
皆さんも理由を理解して、正しい勉強法で克服しましょう!
日本人が英語のリスニングを苦手な理由



多くの日本人が英語のリスニングを苦手としている理由は、以下の3つです。
・周波数の違い
・発音を理解していない
・抑揚などに慣れていない
それぞれ解説していきます。
周波数の違い



日本人が英語のリスニングを苦手としている理由1つ目は、周波数の違いです。
フランスで音声医学の研究をしていたアルフレット・トマティスさんは、世界中の言葉の周波数についても分析しました。
彼の研究によって、日本語の周波数が125~1,500ヘルツであることに対して、英語の周波数が2,000~1万2,000ヘルツであることがわかっています。
周波数に詳しくない方でも、一目瞭然ですよね?
これほど、日本語と英語の周波数には違いがあるのです。
そもそも、使っている音の領域が違うので、英語の周波数に耳が慣れていません。
これを理解すると、日本人が英語のリスニングを苦手としていることに対しては、納得できます。
つまり、周波数に慣れてしまえば、リスニングが伸びるスタートラインに立てるわけです。
発音を理解していない



日本人が英語のリスニングを苦手としている理由2つ目は、発音を理解していないからです。
聞き取れなかった文章を確認してみると、簡単な単語しか使われていないことはよくありますよね?
この原因は、単語は知っているけど、発音を理解していないからです。
ネイティブスピーカーは、無意識に単語を省略したり、発音しやすいようにつなげたりしています。
代表的な学校では教えてくれない英語の発音は、以下の4つです。
・Reductions
・Linking
・Special Sound Changes
・Contractions
それぞれを簡単に解説します。
Reductions
「Reductions」というのは、文章中の余分な箇所を省略することです。
具体例を出します。
[Do you mind if I open the window?]という文章があります。
実はこの中に、省略できる箇所があります。
それは、冒頭の[Do you]という箇所で、省略した形が[Mind if I open the window?]となります。
「Reductions」を理解していないと、相手がいったことに対して、はてなが頭の中に出てきます。
この機会に覚えておきましょう!
Linking
「Linking」というのは、文章中の単語同士を発音しやすいように、つなげることです。
基本的には、前の単語の終わりが子音(a,i,u,e,o以外)で、次の単語の始まりが母音(a,i,u,e,o)のときにつなげて発音します。
具体例を出します。
[Is it ready?]という文章があります。
この場合は、[Is]と[it]をつなげて[Zit]というような発音になります。
「Linking」を理解していないので、簡単な単語で構成されている文章のリスニングですら、できなく苦手になってしまうのです。
Special Sound Changes
「Special Sound Changes」というのは、特別な発音をすることです。
ここを理解していないと、全く別の単語と認識してしまうことがあります。
例えば、[twenty]という単語を発音する際、ネイティブスピーカーは[twenny]というように[t]を[n]に換えて発音します。
もう1つ例を紹介すると、[can]と[can’t]が有名です。
[can]の方は、イメージ的に弱く[kn]と発音し、[can’t]の場合は[KAN]といったように[t]を省略しつつ強調した感じで発音します。




「Special Sound Changes」を理解していないと、逆の意味で相手のいっていることを受け取ってしまう可能性があります。相手はできないことを伝えたいのに、できるってこっちが解釈してしまうことを想像するだけでも、嫌な予感がしますね。
Contractions
「Contractions」というのは、[I’ll]などの省略形の発音の仕方のことです。
具体例を出します。
[I’ll]の発音は、[ahl]という風になります。
これを知っておかないと、時制を勘違いしてしまい、この前の出来事に関して話しているのに、明日の予定のことと勘違いしてしまう可能性があります。
省略形の中には、違う形からできているのに、省略後の形が同じというパターンもあるので、気をつけてください。




え?じゃあどうやって判断すればいいの?
今から具体例で解説していきます。
[How’s he been?]という文章があります。
この場合は、[How’s]が[How is]や[How has]になり得ますが。文章後半部分を見ると、[been]という単語があるので、[How has]という風に判断できます。
こういったように、文脈からどの単語から省略されたかを理解していくことができます。
慣れるまでは大変かもしれませんが、あきらめず頑張りましょう!学校では教えてくれない発音の仕方がたくさんありましたね。
これらを理解していくことで、リスニングが上達していきます。
抑揚などに慣れていない



日本人が英語のリスニングを苦手としている理由3つ目は、抑揚などに慣れていないからです。
基本的に日本語は抑揚がありません。
しかし、英語は抑揚がすごいあります。
実は、前置詞や[a]、[the]の発音が聞き取りにくい理由は、抑揚のせいでもあるのです。
なぜならネイティブスピーカーは、前置詞や[a]、[the]の発音をはっきりといわずに、動詞を強調するからです。
そういったところを意識せずに、日本人は英語のリスニング対策をしているので、いつまで経っても苦手意識を克服できないのです。
しっかり抑揚のことを頭に入れておきましょう!
日本人が苦手な英語のリスニングを克服する方法



日本人が苦手な英語のリスニングを克服する方法は、英語にたくさん触れて、発音の仕組みや周波数に慣れることです。
おすすめの方法は、こちらの2つを同時にやることです。
・オンライン英会話
・洋画を見る
オンライン英会話は、会話も同時にできるので、発音することができ、受け身でただ聞くより効果的です。
というのも、自分でその発音をできるようにならない限り、聞き取ることができないからです。
そして発音することができるようになったら、洋画を見てしっかり理解しているかを確認していきましょう。
オンライン英会話を選ぶ際は、『【2022年最新版】オンライン英会話ランキング【初心者におすすめ】』を参考にしてください。
日本人が英語のリスニングを苦手な理由:まとめ



日本人が英語のリスニングを苦手としている理由とその克服方法を解説しました。
日本の英語教育だけでは、英語をできるようにならないことがわかりましたね。
英語ができるようになるかは、皆さんの行動次第です。
僕自身も最初はなかなか英語を聞き取ることができなかったのですが、リスニングができない理由を理解してから、今回紹介した勉強方法を継続したら伸びました。
しっかりと発音の仕方などを理解して頑張っていきましょう!
それでは、またの機会に!